「満堂和気生嘉祥」
満堂の和気 嘉祥を生ぜしむ
新年おめでとうございます。
なごみ空間では、大晦日の夜から元朝にかけての修正会(しゅうしょうえ)に続き、元旦より皆様のご多幸を願って新年の祈祷を始めております。
本年がどうか良い年になりますよう祈念申し上げます。
筆者の好きな言葉に「和気満堂」というものがあります。
和やかな気が空間全体に満ちているという意味です。
この言葉の元は「満堂和気生嘉祥」に遡ります。
その場所が和やかな気で満ちて、瑞兆が顕われてくる様を示します。
この「堂」は「心」に置き換えることも出来ると思います。
心が和やかであれば、やがて良きことが巡ってくるということです。
良いことが起こったから心が喜ぶのではありません。
心が喜ぶから良いことが起こるのです。
では、どうしたら心が和やかで喜んでいられるのでしょうか。
そんな状態を生み出すのは、常に道理と繋がっていようという心がけです。
道理とは、この世は幻想であるということ、真理は空であるということ。
ですから何にも執著することなく、思い悩む必要もなく、罪悪感が生まれる理由もなく、心は常に和やかでいられるのです。
本年もなごみ空間は皆様と共にこの境地を目指して参ります。
何卒宜しくお願い申し上げます。
石倉毅・池田優子 拝